夫婦の絆を深めるベビーシッター活用術～子育て中こそ必要な二人の時間～

「子どもが生まれてから、夫婦で落ち着いて話す時間がない…」
「結婚記念日や誕生日も、いつも子ども中心で過ごしている…」

子育て中の家庭なら、このように感じている方が多いのではないでしょうか？

子どもが生まれることは嬉しい一方で、夫婦の時間は確実に減ります。心理学研究によると、子どもの誕生後、夫婦の会話時間は平均で約70%も減るとされています。

夫婦の会話時間が減ると、お互いの考えや思いを共有できないことも増え、すれ違いの原因となります。夫婦の関係が悪くなると子どもにも悪い影響が及びます。

それを未然に予防し良好な家族関係が築けるよう、この記事では、ベビーシッターを活用して夫婦の大切な時間を取り戻す方法をご紹介します。夫婦の時間確保が、なぜ家族全体の幸せにつながるのか、科学的根拠と実践例を交えてお伝えしていきます。

夫婦の時間が減ることで起きる「見えない変化」

子どもが生まれると、二人の生活は大きく変わります。日本心理学会の調査では、子育て期の夫婦の約78%が「二人だけの時間が著しく減った」と感じており、これが徐々に関係性に影響を与えます。

夫婦関係への影響

1. 会話の質の変化：子どもに関する会話が中心となり、夫婦としての深い対話が減少します。調査では、子育て中の夫婦の会話の約65%が子どもや家事に関するものになると指摘されています。
   
2. 感情的つながりの希薄化：日々の忙しさの中で、お互いの感情や考えを共有する機会が減り、心理的距離が生まれることがあります。
   
3. 共通した楽しみの減少：今まで二人で楽しんでいた趣味や外出が難しくなり、共通の喜びを分かち合う機会が減ります。

子どもへの影響

実は、夫婦の関係性は子どもの心理的発達にも大きく影響します。ある研究では、親の夫婦関係の質が子どもの情緒的安定性と相関関係にあることが示されています。

夫婦関係が良好な家庭で育つ子どもは

• 安定した愛着形成がしやすい
• ストレス耐性が高くなる
• 社会的スキルが発達しやすい
• 自己肯定感が高くなる

つまり、「子どものため」と夫婦の時間を犠牲にすることが、必ずしも子どもにとって最善ではないのです。夫婦関係を大切にすることは、結果的に子どもの健全な発達を支える土台となります。

夫婦の時間を取り戻す科学的メリット

子育て中でも定期的に夫婦の時間を確保することには、明らかなメリットがあります。

1. 関係満足度の向上：月に1回以上の「夫婦デート」をしている夫婦は、そうでない夫婦に比べて関係満足度が約35%高いという調査結果があります。
   
2. 心理的な安定：パートナーとの質の高い時間を過ごすことで、親としてのストレスが軽減され、心の余裕が生まれます。
   
3. 家族全体の安定：夫婦仲が良ければ、家族全体も安定します。夫婦が良好な関係を保つことで、家族みんなが心地よく過ごせる家庭環境が作られるのです。夫婦は家族の土台であり、その土台がしっかりしていれば、家族全体が安定してきます。
   
4. 自分自身の充実感：親という役割だけでなく、一人の大人として自分の人間関係を大切にすることで、自己実現感が高まります。

ベビーシッターを活用した「夫婦の時間」の作り方

どんな場面で活用できるか

1. 定期的な夫婦デート：月に1回など定期的な「デートナイト」を設定する。
   
2. 特別な記念日：結婚記念日や誕生日など、二人にとって意味のある日には、二人だけの時間を。
   
3. 不定期のお出かけ：「今日は映画が安いから二人でみにいきたい」「このイベントに夫婦で参加したい」と思った時など。

効果的な時間の使い方

1. スマートフォンを置いて集中：デジタルデバイスを離れ、互いに集中して向き合いましょう。研究では、会話中にスマートフォンが視界に入るだけでも、会話の質と親密感が低下することが示されています。
   
2. 新しい体験の共有：新しいレストランの開拓や、二人で初めての体験をすることで、関係に新鮮さが生まれます。
   
3. 深い会話の時間：日常生活のことや子どもの話題だけでなく、お互いの気持ちや将来の夢など、深い会話を意識的に持ちましょう。
   
4. お互いを労う時間：日頃の感謝や相手の頑張りを認め合う時間を持ちましょう。肯定的な言葉のやり取りは、最も夫婦関係を良くします。

成功事例と実践のコツ

あるご夫婦の体験談

子どもが生まれて2年、夫婦の会話は子どものことと家事の話だけになっていました。少しずつスキンシップが減り、喧嘩も増え、このままではいけない！と夫婦時間をつくることにしました。月に一度、金曜の夜にベビーシッターさんにお願いして、二人で外食をする時間をつくってから、「来月はここにいきたいね」など楽しい内容の会話が増えました。最初は子どもを預けることに不安がありましたが、子どもが人見知りせず楽しくるかさんと過ごしている様子をみて安心しました。今では、この『夫婦の時間』が私たち家族の活力源になっています。

この体験談にもあるように、月に一度だけの夫婦時間をつくるだけでも、家庭内の環境が明るく楽しいものにすることができます。

子どもの分離不安への対処法

小さな子どもの場合、親と離れることに不安を感じることがあります。以下の方法で、子どもの不安を軽減できます。

1. 短時間から始める：最初は1〜2時間など短い時間から始め、慣れてきたら徐々に延ばしていきましょう。
   
2. お気に入りのおもちゃを側に：子どもが普段から愛用しているぬいぐるみやブランケットを側に置いておくと安心できます。
   
3. 明るく簡潔な別れ：別れ際は長引かせず、「楽しく過ごしてね、すぐに帰ってくるよ」と明るく声をかけましょう。
   
4. 定期的な利用：同じシッターに定期的に来てもらうことで、子どもとシッターの間に信頼関係が築かれます。

後ろめたさを手放す。心理的バリアを乗り越える

「子どもを預けて自分たちの時間を楽しむことへの後ろめたさ」は多くの親が感じる感情です。しかし、自分たちの時間を楽しむことは家族全体にとっても良いのです。

最新の子育て研究では、「自分自身をケアできる親」が、より良い子育てができるとされています。親自身が精神的に満たされていることで、子どもに最大の愛情を与えられるのです。

ある調査では、親が適度に自分の時間を持ち、パートナーとの関係を大切にしている家庭の子どもは、心理的に安定していることが示されています。親がバランスの取れた生活を送ることが、子どもにとっても良い影響を与えるのです。

まとめ：子育て中だからこそ、夫婦の時間を大切に

子育てをしている忙しい日々の中で、夫婦の時間を確保することは難しい、と感じているママ・パパも多いはず。しかし、他の人が代わりにできることを頼むことで、夫婦の時間はつくることができます。

自分たちだけ楽しんで申し訳ない、、、と後ろめたさを感じるかもしれませんが、「月に一度」くらいなら夫婦で楽しむことへのハードルが下がりませんか？？^^

また、子どもたちもママ・パパ以外の大人と関わることで社会性を育てていくので、実は成長するにはいい環境なんですよ。

ベビーシッターを上手に活用し、ママ・パパの絆を深め、楽しい穏やかな家庭環境で過ごすことで『家族全体の幸せ』につながるはずです。一度、試してみてくださいね。